イ マ ノ イ マ |
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父のことをブログに書いてたくさんの方からメールやお電話をいただきました。
私事ながら、親身になってお心を寄せてくださるみなさまのやさしさに、心が温かくなります。 本当にありがとうございます。 10月中は目の回るような毎日で、メールも電話も無精になってしまい、ご連絡が遅くなってしまい申し訳ありません。 少し生活に隙間ができてきたので、久しぶりにブログを書きます。 その後、父は抗がん剤の治療を開始しました。 小細胞癌には効果の高い抗がん剤を2種類投与して、副作用を抑える(吐き気、めまい)薬も大量に投与され、1時的な回復を見せました。 医師からの説明通り、2週間後に白血球の低下、赤血球の低下、血小板の低下という副作用がはじまり、またそれらを補う薬を投与されました。 白血球、赤血球ともに正常値まで回復したので、一時退院して自宅に戻りました。 肝機能を補助する薬と、胃薬、下剤(モルヒネで便秘になる)、そして痛み止めに12時間ごとのモルヒネ(錠剤)と緊急時の頓服で液状のモルヒネを持っての退院。 父は抗がん剤で抑えられた症状でずいぶんと元気になって、癌がなくなったような気分でさえいるようでした。 一番の苦痛であった痛みもモルヒネでしっかり抑えられているので、1ヶ月の入院で体力は落ちたものの、以前と変わらない生活ができるような幻想の中にいました。 しかし、それはまやかしで、さまざまな薬の副作用と、精神的な不安によりずいぶんと性格が歪んでいました。 過去への執着と、怒りが表面に表れ、些細なことで怒鳴り散らしていました。 過去を振り返り、死と向き合うのであれば良いのですが、過去にされた屈辱が今の怒りのように感じているようです。 その怒りの感情が父の癌の根源ではないかとワタシは思っています。 肺は悲しみの臓器。 ずっとずっとこらえていた怒りが悲しみになって、そこに表れた。 そしてその怒りが爆発している。 怒りにたいして、恐怖を感じてしまうワタシはただただ黙っているだけ。 家族は父の怒りにおびえながら、小さな地雷を踏まないように妙な間合いで話すようになりました。 そして2回目の抗がん剤治療のため、父は先日再度入院しました。 母は少しホッとした様子で、「やっとゆっくり眠れる」と小さくつぶやきました。 病気は病気になった本人がまずは病と向き合い、そして家族が本人と向き合い、病の根源を探求して、大きな理解と愛で一丸となって病と歩んでゆくことが必要なのだと思います。 特に癌のように長年かけて作り上げてきた病は、それ相応の努力と忍耐が必要なのだと思います。 これから先、まだまだどうなるのかはわかりませんが、家族みんなで力を合わせて向き合ってゆきたいと思います。
by soyamilkcafe
| 2011-11-02 17:07
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